この記事の著者
工藤聡生
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政経出身、公認会計士・税理士。
工藤聡生
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政経出身、公認会計士・税理士。
事業で成功するためのもっとも重要な経営要因のことをキーサクセスファクター(KSF)といいます。
KSFは、商品・サービスの中身であったり、価格であったり、販売戦略であったり、まちまちです。
KSFは、事業によって異なります。
例えば、地元密着のサービス業であれば、サービスの中身がしっかしていなければどんなに販促をかけても生き残れないでしょうが、嗜好品やブランド品であれば、広告宣伝などの販売戦略の優劣が、事業の成否を決定づけます。
KSFは、たとえ、同じ事業であっても、そのライフサイクルによって異なります。
例えば、PCは、初期段階では、機能や技術力が重要な成功要素でしたが、今は、価格競争力にKSFが移っています。開発段階から原価低減に努力し、効率的な国際分業体制を構築し、安価な調達ルートを確保できる会社だけが生き残れる事業に変質しているのです。
事業計画書には、あらゆる経営要因が記述されます。価格、差別化要因、商品・サービス、販売戦略のすべての要因について計画が組み立てられます。
キーサクセスファクターを事業計画書で明確にしておくことは大切なことです。キーサクセスファクターを意識することにより、経営者は、経営資源を重要な成功要因に集中投下し、事業の失敗を回避することができます。
事業計画書を作るときは、事業の成長段階に応じて、KSFを見直してゆく必要があります。
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