PDCAサイクルとは?

この記事の著者

工藤聡生 
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政経出身、公認会計士・税理士。

月次決算を毎月、検討している会社は、そうでない会社に比べて生存確率は、はるかに高くなります。
月次決算の検討には、PDCAサイクルといわれる経営管理手法を導入すると会社はとても強くなります。
PDCAサイクルを導入している会社は、80%が生存し続けているという統計もあります。
わたくしどもの経験では、PDCAの有効性はもっと高く、会社の生存確率はほぼ100%に近くなると感じています。
PDCAサイクルは、次の4つの段階から成り立っています。

  1. Plan 現在の経営方針に基づいて、予算を立てます。業務計画を立てて、それに基づき、売上、原価、人件費、その他の経費、支払利息を予測して、利益目標を立てます。
  2. Do 次は、その予算に基づいて経営を実行します。
  3. Check 経営の成果である月次決算書と予算を比較します。
  4. Act 予算と実績に重要な乖離があるなら、その原因を探って改善アクションをとります。

改善アクションを実行し、次のPDCAサイクルへつなげていきます。
PDCAサイクルは、毎月、一回転して継続的に実行され続けます。
PDCAサイクルは、利益を増加させる方法を常に考えさせるので、重要な経営課題をいつも考える癖をつけさせてくれます。

業務の細かいことに目くじらをたてても、利益は改善しません。
利益を伸ばすためには、経営者は、重要な経営課題に思考を集中させる必要があります。
重要な経営課題とは、次のような課題です。

  • どうやって新規のお客をつかまえるか?
  • 営業力をどうやって強くするか?
  • もっと価格を高く設定して粗利をとるためにはどうしたらよいか?
  • 給料を抑えながらも社員がやる気を起こしてくれる給与システムの導入
  • 社員のレベルアップ
  • 経費削減

PDCAサイクルを実施すると、経営者の数値説明能力がとても高くなるので、銀行受けは格段によくなります。
また、PDCAサイクルで作成する予算は、銀行への有効な提出資料となりますので、その点でも銀行の格付け評価を改善することができます。

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