企業再生の進め方

この記事の著者

工藤聡生 
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政経出身、公認会計士・税理士。

企業再生を成功させるためには、進め方がとても重要です。
まずは、プロジェクトチームを適切に構築し、必要な全てのステップを正しい順序で実行してゆく必要があります。

【企業再生を実行するために体制づくり】

  • 企業再生は、成功を収めるためには、旧来の組織とは別個に社長直轄化のプロジェクトチームを立ち上げ、そのチームに必要な権限を与える必要があります。
  • このプロジェクトチームには、会社の将来を担う若手幹部を採用します。
  • 外部の企業再生コンサルタントは、企業再生プロジェクトの成功を確かなものとするために、プロジェクトの立ち上げ・運営をフルサポートします。当事務所の位置づけは、この外部の再生コンサルタントです。

【企業再生の実行ステップ】

企業再生のステッププロジェクトチームの役割
実行チームの選定・メンバーの選定
・再生スケジュール案策定
競争上の優位性があり、高い収益性が見込める事業領域を特定する。

・社員への意識調査と経営理念・ビジョンの策定

・顧客へのインタビュー

・市場のセグメント化と各市場の成長性の分析

・顧客別、製品群別、地区別のセグメントごとに収益性を分析する。

・売上計画作成支援

・ライバルと自社の強みと弱みを分析する。競争優位のある戦略・戦術を見出す。

・自社の経営資源の分析。優位性のある戦略を持続できるかを検証する。

・プロモーション、販売手法の見直し。売るために具体策の見直し・洗い出し

・物流の効率性の分析

組織の見直し

・全社員の適性と経験の評価

・組織の構造の練り直し。人員数の絞込み。各役職、スタッフの使命・役割の明確化

・キーパーソンの選定

・お客さまにとって価値を生み出していない業務が人員過多となっていないかを分析する。

損益計画の策定

・損益シュミレーションの実施

・報酬制度の見直し

・経費カットプラン

・予算実績対比の実施(新予算作成からリスケ等の私的再生プラン実行までの間)

・人員計画作成

資産売却(遊休資産、不要資産の売却と資金化)

・資産の売却シュミレーション

・不要資産の特定

資金収支計画の策定

・資金収支シュミレーション。必要資金の確保方法について検証。

・貸借対照表の時価評価

・設備投資、修繕計画作成

経営改善計画を策定して銀行と折衝(リスケジュールと継続支援の要請)

・銀行にリスケを申し込む。

・リスケジュール案を資金収支シュミレーションに反映

私的再生手法の検討

・会社分割案の検討

・事業譲渡の検討

general

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