
工藤聡生
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政治経済学部卒、公認会計士・税理士。
工藤聡生
銀行、国際会計事務所勤務を経て開業。資金調達、事業計画による業績向上を支援している。早稲田大学政治経済学部卒、公認会計士・税理士。
優良な競合他社を買収して、会社規模の飛躍的拡大をはかれば、株式公開を一気に実現することも可能です。
手元資金がなくとも、合併、会社分割、株式交換といった手法を使えば、現金を使わずに、自社株式で他社を統合することができます。
M&A(企業買収)の際や、ベンチャー企業へ投資する場合には、相手会社の事業内容を調査・検討しなければなりません。
調査をせずに、買収や投資をすると、「そんなはずではなかったのに!」と後悔することになるからです。
不当な高値で会社を売りつけられたり、簿外リスクを抱える会社と合併して、自分の会社の経営が危なくなったりしてしまいます。
買収やベンチャー投資のリスクを最小限に抑えるために実施する、調査・検討のプロセスのことをデューデリジェンスといいます。
デューデリジェンスは、経験がものをいう作業なので、リスクを発見するためには、経験のある弁護士と公認会計士を活用することをお勧めいたします。
デューデリジェンスは、ビジネス、法務、財務の三つの視点から総合的に実施する必要があります。
ビジネスデューデリジェンスの目的は、対象企業の事業の採算性・成長性を調査・検討することです。対象企業のブランド、顧客網、顧客との関係、技術や知的所有権、仕入先との関係等のビジネス上の優位性が本物かどうかを調査・評価します。企業価値を決定づける事業計画の妥当性についても、この調査で検証します。
ビジネスデューデリジェンスは、通常、買収側のスタッフが実施します。
法務デューデリジェンスは、法律・契約上のリスクや価値について調査します。
法務デューデリジェンスは、通常、弁護士に依頼します。
財務デューデリジェンスでは、経営成績や財政状態、資金繰りを調査し、買収や投資に際して把握するべき収益力に関する情報を収集します。現状の経営成績、財政状態、資金繰りを把握して、そこから、その会社の企業価値を決定するバリュードライバーが妥当かどうかを検証します。言い換えれば、財務諸表を精査して、その会社の価値が過大評価されていないかどうかを検証するのです。
財務デューデリジェンスは、通常は、会計事務所に依頼します。
財務デューデリジェンスは、以下で説明する、3つのステップで進められます。
まずは、過去の財務諸表や月次試算表を検証し、当該企業の経営成績や財政状態の現状を正しく把握します。
デューデリジェンスの監査ポイントは、依頼者と調査者が協議して煮詰めますが、通常は、数百の監査ポイントが列挙されます。
イメージをつかんでいただくために、典型的な監査ポイントを次に列挙します。
≪監査ポイントの簡単な例≫
経営成績と財政状態の実態を把握すると、多くの場合は、株価は修正されます。企業価値の算定方法が、コストアプローチ、マーケットアプローチ、インカムアプローチのいずれの方法をとっている場合でも、企業価値の修正につながります。財務諸表が修正されることになるので、純資産が修正されますし、経営成績の修正は、事業計画の修正をもたらすので、DCF法による企業価値も修正されることになるのです。
買い手にとっては、買収金額や投資額の大きな減額・値引につながることが少なからずありますので、財務デューデリジェンスは、とても重要な必須作業です。
ある企業グループに属する会社を買う場合には、その会社が負担するべきコストがすべて財務諸表に適正に計上されているかを注意深く分析する必要があります。その会社が本来負担するべきコストを関係会社に負担させ、経営成績が過大に表示され、結果として会社の価値が過大に評価されていることがあります。
この見えないコストを反映させて、その会社の正確な収益力を把握しないと、高い買い物をさせられることになります。
たとえば、次のような事例はよく見かけます。
これらのコストを追加計上し、修正された財務諸表に基づいて、対象企業は評価されなければなりません。さもなければ、買い手は大きな損をこうむることになります。
上記の調査・分析に基づき、企業価値を修正します。
過去の財務諸表を調査分析したり、スタンドアローン問題を検証したりすることによって、売り手が主張している企業価値の前提は、必ずといっていいほど修正され、買収価格や株価は減額されます。
例をあげれば、
財務デューデリジェンスを適正に実施することによって、株価そのものを下げたり、あるいは、支払い条件やそのほかの契約条件を有利に変えたりすることが可能となります。
財務デューデリジェンスは、価格だけでなく、買収スキームそのものの変更をもたらすこともあります。
財務デューデリジェンスを実施することによって、買い手は、大きなベネフィットを手にいれることができます。
財務デューデリジェンスは、特殊な作業なので、経験のある公認会計士に依頼するのが一般的です。
当事務所では、豊富な実績をもつ会計士が、良心的な価格でスピーディに財務デューデリジェンスを実施させていただいております。いずれも大手監査法人でデューデリジェンスサービスを提供してきたものばかりです。監査法人系コンサルティングファームの半額位の費用で、はるかに迅速なデューデリジェンスサービスを提供させていただいております。
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品質については、『お客様の声』でご確認ください。
品質は、都内最高水準と自負しています。
定期ミーティングで以下の対策を積極的に提案して、成果を出します。